【新唐人2015年04月14日】4月12日、広東省河源市(かげんし)の市民1万人が、火力発電所の拡張建設に反対するデモ行進を行いました。地元当局は数百人の武装した特殊警察を出動し、市民との間で衝突が発生しました。デモ隊は最終的に市役所まで行進し、座り込みを行いました。
地元政府が火力発電所の拡張建設を進めていることを知り、汚染の拡大を案じた河源市の市民1万人以上が12日、市街地のメイン通りでデモ行進を行いました。「青い山と綺麗な水を返せ」「発電所拡張建設に反対」などと書いた横断幕を掲げ、スローガンを叫びながら、市役所まで行進しました。デモ行進の間、沿道からも多くの市民が加わり、市役所前で座り込みを行いました。ピーク時には参加者が2万人から3万人に達しました。
河源市民 劉さん
「昨日は大勢が数時間かけて、デモ行進しました。火力発電所ができると、汚染やスモッグなどの発生は避けられないので、市民が反対するのです。きれいな水と青空がいいです。火力発電所は要りません」
情報によると、河源市では5年前に火力発電所が建設されてから、灰塵(かいじん)がひどく、付近の住民は窓も開けられません。また、果樹も花は咲いても、実らないようになったそうです。
今年3月7日、民間団体が市内で火力発電所の拡張建設に反対する署名を集めたところ、3万人が署名しました。
河源市民 張さん
「水力ではなく火力発電なので、周辺の果樹は実らなくなりました。元々空気がきれいで、山も水もきれいな所だったのに、火力発電所ができると環境汚染がひどくなるので、皆反対しています」
河源市は広東省東部の主要な河川である東江(とうこう)の上流に位置するため、火力発電所によって川が汚染された場合、香港、深センなどの飲用水にまで影響を与えるのではないかと案じられています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/04/13/a1190545.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)